こんにちは、生田です。
デジタルアーティストとして、VJをしたり、CG制作をしております。
私は、PCやパーツについて調べたりするのが好きで、日々新しい製品などをチェックしています。
今回から何回かに分けて映像制作に役立つパーツについて書いていこうとおもいます。
ところで、SSDという言葉を聞いたことはありますか?最近HDDに代わって普及してきた記憶媒体の略語で、Solid State Driveが正式名称です。
最初期はノートパソコンに搭載され、近頃はデスクトップのパソコンにまで普及してきています。
対して従来のHDDはHard Disk Drive の略で、PCなどで依然として大きなシェアを獲得しています。
ここで、HDDをSSDに交換すると映像制作にどうのように役立つか両方のメリットと、デメリットをみていきましょう。
■SSDのメリット
・読み込み速度、書き込み速度が早い。
・あまり熱が発生しない。
・電気の節約になる。
・衝撃に強い、軽い、静か。
■SSDのデメリット
・寿命が早い。
・1GBあたりの値段が高い。
動画制作の面でSSDが優れているのは、なんといっても書き込み速度です。
どんなに良いPCを用意しても、HDDだと書き込み速度がボトルネックとなり、結果処理に時間がかかってしまいます。
音動の制作現場でも、主に制作ソフトなどを入れるドライブにSSDを使うのは必須となっています。
しかし、そんな優れたSSDにも弱点は存在します。デメリットに寿命が早いとありますが、SSDは実用に耐えうるデータの上書き回数がある程度決まっています。
つまり、一定の期間で破損してしまいます。
加えてHDDよりも単価が高く、動画制作に使用するような制作環境を構築するためには大きな出費が必要となります。
■HDDのメリット
・大きい容量が安く手に入る。
・寿命が長い。
■HDDのデメリット
・読み込み速度、書き込み速度が遅い。
・熱に弱い。
・重い。
HDDはなんといっても安いです。案件ごとに大量のデータを保存する為、1TB・2TBの容量もすぐに上限に達します。記憶媒体が安いことに越したことはありません。
書き込み速度もUSB3.0の登場によってかなり改善されました。
音動では素材フォルダやデザインデータ等の保存にHDDが使われています。特に動画制作では外付けHDDを使用するなどして、チームでのデータのやり取りもスムーズに行うことができています。
反面、熱や衝撃には弱く、取り扱いには細心の注意が必要です。
HDDのメリットとして寿命が長いということを挙げましたが、(特に動作中に)衝撃などを与えるとすぐに壊れます。
その為ノートPCなどではSSDを使うのが良いでしょう。
SSDとHDD、メリットとデメリットを正しく理解すれば、映像制作の効率も飛躍的に上がるはずです。
初耳だったという方もこれを機にPCの構成をチェックしてみてはいかがでしょうか?