2016.7.6 BLOG

ミニマルな喜び

音動では#CODE{という音楽談義・交流イベントを隔月で開催しています。
ここで音楽に触れた話を少し書いてみようと思います。

音動プロジェクト・マネージャーの野木です。
いきなりですが、ミニマル・ミュージックが好きです。


ミニマル・ミュージック (Minimal Music) は、音の動きを最小限に抑え、パターン化された音型を反復させる音楽。現代音楽のムーブメントのひとつ。1960年代から盛んになった。単にミニマルと呼ばれることもある。(Wikipediaより)

代表的な作曲家として、テリー・ライリー、スティーヴ・ライヒ、フィリップ・グラス、馴染みのある人だとマイケル・ナイマン、久石譲、坂本龍一などがいます。
ミニマル・ミュージックの手法はクラシカルな生演奏から電子音楽、環境音楽やダンスミュージックまで幅広く用いられています。
単純な反復音楽のことと誤解されがちなのですが、繰り返し毎に微妙(ミニマル=最小限の)に変化していくものこそがミニマル・ミュージックなのです(自論)。

ミニマル・ミュージックの音型を線にして描くとすれば、描かれる形は円ではなく、繰り返される毎に僅かに変化していて螺旋の形を描いていきます。
その繰り返しの中の変化という色彩に気付き、触れることができたとき、得も言われぬ喜びが湧きおこります。
それってなんだか日々の私たちの暮らしと似ている気がします。
単純な繰り返しに見える生活の中には、大小様々な変化が起きています。
決してドラマティックでなくとも、ちょっとした喜びだったり悲しみだったり、はたまた出会いや外的要因だったり、その様々が作用して少しずれた日常、繰り返しを生み出していますよね。
一つの生きる喜びがそこにあると思っています。
(本来のミニマリズム=最小限主義とはかなりずれた私的見解)

一見計算高く機械的な音楽でありながら、寧ろ人間を感じさせるミニマル・ミュージックが好きです。
とりわけて大人数でひりひりと演奏する生演奏による形態のものが好きです。
その姿や紡ぎだされるアンサンブルはすごく人間的であると感じるからです。

スティーヴ・ライヒ「18人の音楽家のための音楽」ごゆっくりご覧ください。

さて、音動では#CODE{というイベントを隔月で開催しています。
阿波座のDECOというお店で美味しいごはんを食べながら音楽談義に花を咲かせる交流会のようなイベントです。
こんなマニアックな話はしないライトなイベントですので、どなたでも気軽に遊びにいらしてください。

次回の#CODE{の開催は、7月19日(火)19:00~ チャージは無料です。