Webサイトを閲覧できる端末が増えるにしたがい、WEB制作での解像度の違いなどにも気をつける必要性が高まっています。今回は、「SVG」という画像の形式について解説します。
こんにちは。音動でWebプロジェクトリーダーをやっています。植田です。
Webで使用する画像データにはいろいろな形式があります。
JPG / PNG / GIF 等、それぞれメリット・デメリットがありますが、今回はSVGについて紹介します。
そもそも画像データには2種類あります
画像データにはラスターデータというものと、ベクターデータというものがあります。
ラスターデータは「ドット」の集合体のデータ、ベクターデータは「ドット」の概念が無く、座標データが記憶されているデータです。
細かく説明しだすとこれだけで一記事書けそうなボリュームなのでざっくりにはなりますが、
ラスターデータ
メリット: 細かな質感を出すことに長ける
デメリット:データが大きく、拡大・縮小に弱い
ベクターデータ
メリット: データが軽く拡大・縮小に強い
デメリット:細かい表現が難しい
のように分類できます。
上:ラスターデータ、下:ベクターデータ
上の文字が滲んでいるのに対して、下の文字はくっきりとしていることがわかると思います。
写真等のデータはベクターデータにはできませんが、比較的簡単な図形で表現できるロゴや文字画像などは、SVGで作るのがおすすめです。
「画面解像度」の問題も
また、MacでWebサイトを見た時に、ロゴやアイコンが滲んだり、ぼやけて見えた経験はありませんか?実はRetina Displayを使用したMacでは、通常のディスプレイ(72ppi)よりも解像度が高い(およそ326ppi)ため、通常のWeb用に制作した画像データでは、解像度が足りないのです。
Macだけでなく、既にスマホなどでも300ppiを超える解像度のディスプレイは身近に沢山ありますし、今後PCでもますます画面解像度が上がっていくことが想定されます。
音動の公式Webサイトでは、アイコン、ロゴ等をこの「SVG」形式で作っています。是非チェックしてみてください。
Google Mapのマーカーや音動のロゴ等もすべてSVGで作成しています。