2016.9.9 BLOG

AfterEffectsでCG作って思ったこと。

今まで過去二回にわたってAfterEffectsの記事を書いてきました。そんなAEですが。これは"アニメーション"を作成するツールです。特に"CGアニメーション"の作成に特化したツールです。そして、今日の映像業界には優れた"アニメーション"が必要不可欠です。アニメーションアニメーションといってますがそもそも"アニメーション"とは一体なんなんでしょうか。今回はそんな記事。

 

■基本的な原理は”目の錯覚”

皆さんは”ソーマトロープ”という言葉を聴いたことありますでしょうか?
1825年にイギリスで発明された、表裏に鳥と鳥かごの絵が描かれた両端に紐のついた円盤の様なモノです。両端の紐をねじって回転させる事によって、鳥が鳥かごの中にいる様に見せる子供用の玩具なのですが、これがアニメーションの起こりだといわれています。
人間の脳は見た物を暫く”残像”として記憶します。その頭の中の記憶と今の状態を照らし合わせて、人は物の動きを認識しているそうです。
ちなみに、アニメーション(animation)の語源は、ラテン語のアニマ(anima)からだそうですが、これは”霊魂”を意味するのだとか。すでにその場にない記憶の中の”霊魂”と、今の”リアル”な事象を結びつけてアニメーションというモノが発生しているとすると、この名前は個人的にはとても面白い成り立ちだと感じました。
子供の頃パラパラ漫画などを描いてた人もいたかと思いますが、アレなんかはこの原理を使った手作りアニメーションといえます。
一昔前のアニメーションも現在の一部のアニメも、絵を複数使って連続で切り替えることによって動きを表現しているのが、基本的なスタイルです。

■アニメーションと計算 : コンピュータグラフィック(CG)

僕が始めてAfterEfectsを操作した時、とても衝撃的でした。
というのもアニメーションを作る工程の最初から最後まで全て”視覚的に”しかも”リアルタイム”で行うことが出来るからです。
「それって当たり前なんじゃないの?」そう思う方もいるかもしれません。
学生の時分、僕はドット絵を描いて自作のゲームなんかを作っていました。
例えばその時「右に進んでそのまま画面の外に消える」というアニメーションを作る工程をざっと説明すると、

移動するための情報を保存するためのスペースを確保。
画面を一度クリアする。
対象が右に指定の数だけ進む処理。
移動した対象を描画する処理。
移動する対象が画面から消えるまで上記を繰り返す処理。

っというモノになります。
上記工程を全てプログラム言語で記述する必要がある上、途中でエラーが出たり、最後まで記述するまでどんな動きか確認できません。
それではAfterEffectsではどう処理をするか。

移動アニメーションを開始したい位置と時間を目で見て決める。
移動先の位置(この場合画面の外)とどれくらい時間をかけて移動するかを決める。

以上です。

対象の位置や移動先は全て目で見て決めれますし、移動前後の間の処理は自動で計算してくれます。
あくまでゲーム制作の例になるので若干違うかもしれませんが、
昔のセルアニメなんかは、移動するアニメーションを作るのにその枚数分の絵を描く必要があったので、さらに大変でした。
その事を思うと、AfterEffectsでの操作が如何に僕にとって衝撃的だったかお分かり頂けたかと思います。
流石に、これくらいの機能なら昨今の他の映像作成ツールならほとんど初歩的な機能として搭載されていますが、現在では複数の動きを一括して操作する様な事や、プラグインを使えば粒子のシミュレーションなど幅広い計算が可能です。
いずれにしても、”動き”を作るための機能が大幅に進化しているのは確かな事だと思います。

AfterEffectsや3DCGツールが世に出てかなり時間が経過しているので、CGというものが現在では特に目新しくないのも事実です。
また、一昔前のアナログ的な表現も味があって良いという意見も頷けます。
個人的には、これからの映像作成ツールなどの技術の発展や展開が非常に楽しみな一方で、それ以上に過去の技術や表現方法とどの様に融合して、表現としてどの様に進化するのかとても重要だと考えます。